おすすめ【戦争映画】実体験に基づく狂気の戦場!なぜエリアスは大麻を吸うのか?
『プラトーン』
戦争の狂気を描く
ジョニー・デップを探そう!
『プラトーン』は、ベトナム戦争映画。虐殺、レイプ、麻薬など、狂気に近い日常を監督の実体験を元に描かれているためリアリティがあります。主役のチャーリーシーンも当時はカッコ良く、現在のシャブ中の面影はありません。正義感ぶったボンボンの青年がだんだん戦場になんじんでタフガイになっていく様を演じています。彼のタバコの吸い方がカッコ良くて、学生のころマネしました。若かりし頃のジョニー・デップも出ていたりするので、ぜひ見つけてください。
小隊での派閥
この映画はプラトーンという小隊の人間模様にスポットを当てており、戦場独自の上下関係や規律があります。戦場も会社も同じで人が集まれば規律が生まれ、派閥も生まれます。チャーリーシーンの所属するプラトーンには、リーダー格の男が2人いて2つの派閥に分かれています。職人気質の鬼軍曹バーンズともう1人は優しく優等生な軍曹エリアス。バーンズは自分が生き残ることを最優先し民間人だろうと容赦なく虐殺します。エリアスは、戦場でも命を大事にする人の心も保ちつづける人で戦場では甘いとも取れますが、後輩や仲間たちには好かれやすい。主人公も優しいエリアスに惹かれていきます。会社でもストイックな職人気質の先輩ていますよね?家庭を犠牲にして仕事のみに生きる人、バーンズはそんな感じです。エリアスはプライベートを大事にして仕事も一生懸命やろうと言うタイプ。わかりやすく言うと。
対象的な2人
バーンズは戦場で骨を埋めるつもりで生きているようです。故郷へ帰るつもりはないのでしょう。戦場で生き残ることしか考えていません。そのためなら非道だろうが関係ありません。まさしく鬼です、獣です。もはや戦場でしか生きられなくなっています。戦争はこんな化け物も産んでしまいます。一方エリアスは、いつか故郷へ帰るつもりで生きています。獣になって人殺しをしてしまっては、故郷に帰っても幸せに生きられないでしょう。だからギリギリ良心を保ちつつ戦場を乗り切っています。ほとんどの人は故郷に帰るつもりで戦場にきています。だからエリアスに惹かれます。
若者の成長物語
最後のナレーションにある様に、厳しい戦場の現実を見据えて行動するバーンズを主人公の父、優しく愛のあるエリアスを母として見立てています。この2人の軍曹はしだいに対立しエリアスはバーンズに殺されてしまいます。主人公はエリアスの仕返しを目論みますが、あっという間に押さえつけられ顔にナイフで傷跡を残されます。のちに主人公はバーンズを殺します。最後には父を殺し主人公は自立していくのです。この映画は若者の成長物語でもあります。
職人シーンはココ!
なぜエリアスが大麻を吸うのか?
誠実で優しいエリアスが休息中に大麻を吸うシーンがあります。主人公はそこで、エリアスから大麻の洗礼を受けます。戦場の非日常を演出するシーンにも見えますが、実はエリアスは戦場から現実逃避をしているのです。いずれ日常である故郷に戻るため狂った戦場で良心を保ちつづけるのはとてもツライ。大麻を吸って一時的にも戦場を忘れないとやってられないのです。いずれ故郷に戻りたいからこそ大麻を吸う。ココが職人シーンです。バーンズは大麻を吸いません。酒を飲みます。彼にとって戦場は日常だから。仕事のピリピリ感を癒す晩酌程度に酒を飲むだけです。戦場がつらくないのです。戦場が日常なんて…、やはり戦争は狂っています。バーンズこそこの映画の主役であり、戦争を生んだ社会の犠牲者かも知れません。
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