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おすすめ【犯罪アニメ映画】超難解アニメ。世の中に絶望したゾンビのような日本人が見た風景。

機動警察パトレイバー 2 the Movie』

ゾンビの見る風景

一般的な評価は押井守監督の独自の思想が反映された超難解な犯罪アニメ映画です。僕は全く違うと思います。当映画は、ゾンビのような土色の顔色をした口だけしか動かないようなキャラクターたちがブツブツと難解なことを喋りまくります。以降の押井守監督作品もブツブツ言いまくる作品ばかりです。『スカイ・クロラ』などは、ビジュアルはぼぼゾンビです。死人のようなキャラクターがブツブツ喋ります。これが押井作品の特徴です。ゾンビは決して人間に戻ることはない。世の中に絶望したキャラクターたちが生を感じることなく生きている…。そんな世界観を持つ作品です。テレビアニメでは明るい女の子だったノアちゃんですら当映画ではゾンビ化しブツブツ言っています。

押井監督の映画の魅力は、そんなゾンビが見る景色や風景を美しく見せていることではないでしょうか?なぜゾンビになるのか?自分の外見がとてもブサイクでチンチンが勃起しても親指ほどしかないとしたら…、絶望しかありません。どんなに富と名声があろうとゾンビになるしかありません。生まれた時から何もせずともモテてきたジャニーズやイケメン俳優には一生見ることのできない風景…が、押井作品の魅力だと思います。いろいろ難解な理屈や理論でごまかしていますが、そこが魅力だと思います。

監督の次回作『攻殻機動隊』ではより顕著になります。ブ男のバトーが女を巨根の男に取られ、女は天使のようになってイッてしまう…、そんな映画です。次のパート2では、バトーが未練たらたらで女を追い求め彷徨い続ける様を描いています。だけど、そんな彼らが見る風景はとても美しい。監督自信が全てをさらけ出さないと描けない風景です。自分が見たことない風景を見ることができる…、だから映画はおもしろい!実際、彼の演出や映像は評価が高く、かの『マトリックス』が無意味に形だけパクりまくって話題になりました。だからと言って軽い気持ちで当映画を観ても最後まで見ることはできないでしょう。退屈な映画としてしかとらえられないかもしれません。一度絶望し腐ってゾンビになってから観ることをおすすめします。

職人シーンはココ!

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急に魂の叫び!

とにかくみんなブツブツ言いまくって、リアリティなく物語は進みます。しかし、物語が佳境に入ったころ恐らく主人公である中年のパトレイバー隊長が魂をこめて叫びます!『だから遅すぎたと言っているんだ‼︎』このセリフで一瞬、登場人物も観客もハッと目が覚めます。ここは現実なんだと。我々はゾンビじゃなく生きた人間なんだと…。しかし、すぐにみんなゾンビに戻りブツブツ言いだします。ラストは少し希望のある終わり方をしますが、やはり人は絶望しきったゾンビから人間に戻ることはできないのかも知れません。日本人はゾンビになっていることに気づくのが遅すぎたのかも…。

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