『オブリビオン』。映像もイケてるし、ストーリーも意外性があるし、傑作の雰囲気漂うSF映画。ただ、感動しないだけ…。

『オブリビオン』

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そこそこイケてるけど…

『オブリビオン』は、トム・クルーズが主役の未来の地球が舞台のSF映画です。全体的なビジュアルは薄いブルー系で統一されてカッコいい。建造物や飛行機、武器などのデザインもクール系。海から水を吸いあげる巨大な建造物も斬新で素晴らしい。さらに、ストーリーも二転三転し、意表をつく展開もあり、SF好きを食いつかせる魅力も満開。ただ、残念ながら見終わったあとに感動がありません…。

なぜ感動しない？

たいがいのSF映画では、壮大なロマンを感じさせる感動があるのですが、当作品では全く感じませんでした。なぜだろうか？僕の見解ではすごく世界観が狭く感じました。SF映画はやはりスケール感が大事です。遠いに未来や宇宙に思いをはせさせてくれるようなスケール感です。当作品にはそれがなく、限られた狭い世界の中でのお話しに感じてしまいます。ゲームの中のような狭い世界観。あえてそうしているのでしょうか？

トム・クルーズとヒロインの恋愛も全く感動しません。物語の設定や雰囲気はけっこういいのになにかもったない映画です。『世にも奇妙な物語』を映画にしたような感じです。もう少しなにかあれば、傑作映画になったかも知れない、なんかもったいない映画でした。